京都大阪の医学部専門英語講師ブログ

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新型コロナ対応で共通テストなし、二次試験なしでも合否判定。判定材料がなければ再度の追試も実施し4月以降入学も

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文部科学省から全国の国公私立大大学の学長に向けての依頼が発表されました。

すでに報道されていますのでご存じかもしれません。

 

新型コロナに感染あるいは濃厚接触で、共通テスト、二次試験が受験できない生徒が出た場合には、

  • 共通テストなしでも合否判定せよ
  • 二次試験なしでも合否判定せよ
  • どちらもなければテスト以外の材料で合否判定せよ
  • 不可能なら3月26日以降に二次試験の再度の追試を実施せよ
  • 入学が4月1日以降になっても構わない

という内容です。

新型コロナ、特にオミクロン株の感染者の発生状況から考えて、共通テストや二次試験を受験できない受験生が発生する可能性に備えての対応です。

大学入学共通テストを課している大学について、大学入学共通テストの本試験及び追試験いずれも受験できなかった受験生が出た場合に、個別学力検査、 調査書等により合否判定を実施すること 

新型コロナに感染あるは濃厚接触などが理由で、共通テストの本試も追試も受験できなかった受験生は、二次試験や調査書のみで合否判定を行うということですね。

出願した大学の個別学力検査の本試験、追試験及び別日程への振替のいずれも受験できなかった受験生が出た場合で、当該受験生が大学入学共通テストを受験している場合に、大学入学共通テスト、調査書等により合否判定を実施すること 

また共通テストは受験できても、二次試験を受験できなかった受験生は、共通テストと調査書などのみで合否判定を行うということです。

出願した大学の個別学力検査の本試験、追試験及び別日程への振替のいずれも受験できなかった受験生が出た場合で、当該受験生が大学入学共通テストの 本試験及び追試験いずれも受験していない場合に、当該受験生を対象とした再度の追試験の機会を設定し、個別学力検査を課す選抜を実施するか、それが困難な場合は、受験生本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書や、小論文、面接、調査書等を組み合わせた選抜を実施すること 

これは、共通テストも二次試験も受験できなかった場合には、再度二次試験を実施するか、学力試験以外の方法を組み合わせて合否判定するということです。

対象となる受験生の再度の追試験を令和4年3月26日以降に実施し、当該試験期日に応じて、 入学時期が4月1日以降になることもあり得ること

また再度の追試験は3月26日以降に実施し、入学時期が4月1日以降になることがあるということです。

万一の場合に備えて、救済措置が要請されたことは心強いですね。

でも、この依頼を受けて、全国の国公立大学がどのような対応をするかはまだわかりません。

共通テストと二次試験の両方を受験した受験生と、共通テストと二次試験の片方だけを受験した受験生の成績を見て、どう合否判定するのか。

共通テストと二次試験の両方を受験できなかった受験生がいた場合、国公立大学医学部が学力試験以外の判定基準だけを用いて、合否判定を行うのか。

共通テストと二次試験の両方を受験できなかった受験生がいて、学力試験以外の判定基準で合否判定が難しい場合、最後の追試験を実施することは可能なのか。

私立大学医学部の共通テスト利用試験に出願している受験生が、共通テストを受験できなかった場合に、共通テスト以外の判断材料で合否を判定するのか。

他にも不明点はありますが、受験生はこれまでと同じように、基本的な感染対策を徹底しながら落ち着いて勉強してください。

急いで対応が検討されているところだろうと思います。

共通テストまで3日です。

全国の国公立大学は、共通テスト実施の準備を行なっているでしょうから、この依頼を受けての対応の発表は共通テスト後になるのではないかと思われます。

受験生本人が感染しないようにこれまで以上に注意することはもちろんですが、同居家族の方にも一層の注意をお願いします。

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